(まる巳亭 )好きなあの子が男湯に
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| 作者 | まる巳亭 |
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1-40ページ41-43ページ
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巷の評価平均:5(1件)
- 残酷ながらも味わいのある良作!5
- 足太おじさん2025-02-09
- 好きなクラスの女の子と銭湯で混浴。信じられないような幸運に戸惑いながらも興奮を抑えられず、しかしそれを相手に知られたくないという思いから思わず距離を取ってしまう。 そんな甘酸っぱい状況から一変して、少女が凌辱の贄にささげられてしまうというまさかの展開。少年は状況に戸惑いつつも、彼女の魅力と大人たちの誘いの抗えずに彼女に手を出してしまう。 展開だけを追えば、かわいそうな女の子の、暗く、ビターなストーリーなんですが、それだけではないんです。 改めて最初から読んでみれば、女の子がなぜ男子と銭湯に入るのに恥ずかしがることもなく近寄ってきたのか。その時どういう思いを胸に秘めていたのか。一縷の希望が裏切られたときの心情。この調理プロセスと見せ方が巧い。 何も知らなかった男の子の心情はどうか?周囲の大人達から向けられる甘言と脅迫。「彼女に手を出すのは仕方ない」と自分の性欲を正当化し、罪の意識から目を背け、彼女と元の日常に戻れると錯覚してからの拒絶。絶望と後悔。この子供らしい残酷さと未熟さが実に味わい深く、リアリティがある。 許されることはないとしても、この男の子の後悔、拒絶されることで自覚した罪悪感が、一種の慰めになっているところが単なる凌辱ものとは違うところ。確かに読後感はビターだが、その苦さには涙の味がするのです。
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