(なかにしゆうた (なかに) )ものがたりのように
0
0
作者 | なかにしゆうた (なかに) |
---|
ページをタップでしおりできます。
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
次のページへ巷の評価平均:2.5(2件)
- 読んでいる自分も囚われていた、それが赤崎塔華という女性5
- イゼッタ2025-01-05
- 1周目は赤崎塔華という夢あるいは幻の中を模索して翻弄され囚われているような気分で読んでいました。この作品に施されていた"仕掛け"がだんだんと明るみになっていくにつれて「そういうことか……!」と気付かされ、2周目・3周目とぱらぱら捲っている。 カタルシスというのはこのことを指すのでしょうか。 初めて先生の作品を手に取ったのですが、読ませる力に長けていてただただ圧倒されました。 浅識な自分は先生の描きたかったすべてを理解できたとはとても言い難いのですが、赤崎塔華という愛しい姉の死によって止まっていた時間から登場人物が抜け出せたことに、自分たちの物語を紡げるようになったことにホッとしています。
- 全ての描写に意味がある作品
- ウルトラ賢者モード2024-12-31
- この作品は姉の死に囚われていた男女が互いに触れ合うことでその死を受け止め、前に進んでいくという話だよね。前半のエッチはただの肉欲を満たすための行為でしかないんだけど、後半のエッチはお互いが現実を受け止め「壮太」と「沙綾」が心を通わせる為の行為になっているね。それでもまだ本当に自分が幸せになっていいのかという葛藤がある沙綾だけど、そこで壮太が日記の本当の意味に気づく。それは、「沙綾を壮太に救って欲しい」というメッセージ。でも登場人物の名前は書いていなかった。それなのにメッセージが完成したことが意味することとは、沙綾が【心の底では壮太を愛していて、姉もそれに気づいていた】という事だよね。つまりこれは姉の喪失の傷を2人が舐め合うために結ばれたのではなく、お互いを愛し合った故、つまり【純愛】ということだ。 さらにこの作品の素晴らしいことは、妹の存在が所々示唆出来るような描写がある事だよね。例えば、最初の姉とじゃれてシーンで母が「さーちゃんが起きる」と言っているところ。次に、沙綾が絵を書いているシーンで「犯人はお前」と言われて驚いているシーン。この伏線が作品の説得力を補強していると僕は感じた。
なかにしゆうた (なかに)のその他の作品1作品
関連作品
さらに関連作品